Scars On AREA4
8月31日に行なわれたAREA4フェスティバルでのScars On Broadwayのライヴが、現地ドイツのテレビにて放送されました。ツアー映像の追っかけはキリが無いのでスルーしようかと思っていたのですが、今回だけ特別に一挙紹介。音質も画質もかつてないクオリティで、なおかつScarsのバンドとしての進化がうかがえる素晴らしい内容だったので感動しました。
Serious
一曲目の段階ではまだダロンの声もPAの調子もイマイチなんですが、というかギター手数減らしすぎでCDの迫力が半減してます。そもそもライヴのオープニングナンバー向きじゃないような気も・・・っていきなりダメ出しから始めてしまいましたが、それでも大胆なパーカッションの導入などかなりの冒険を予感させてくれます。本領発揮は次から。というわけで続きに全曲分。
Exploding / Reloading
ギターとコーラスの入るタイミングをずらすだけでけっこう化けますねー。感心しました。このへんのシンプルながらもクリティカルなアレンジセンスは流石ダロンってかんじです。
Stoner-Hate
すごい!パフォーマンス全体に言えることなんですが、アルバムよりだいぶテンポが前のめりになってまして、すさまじい勢いがあります。そりゃあダロンのグラサンも途中でずれますよ。
World Long Gone
そういえば久々に目にラインとか入れちゃってますね。
Enemy
これもテンポがやばいんですけど、ただ勢いに任せるだけではなくダニーのパーカッションを前に出したりDrugsのパートでフランキーがサイケなギターを弾いたり色々と細かいアレンジが。そしてそれらすべての努力をふっ飛ばすダロンの乙女チックな手癖。
(scars on broadway)Whoring Streets
お約束の脱帽インプロからWhoring Streetsへ。ぼくはこのほぼ1リフでひっぱるストナーなインプロが大好きなんですが、音源は発表されないのかなあ。Whoring Streetsでは目が飛んでますね。通報しました。
Insane
こういうシンプルな曲が続いてもしっかり聴かせられるのはひとえにジョンドル先生のおかげだと思います。ダロンは珍しく長めのソロを披露。
Chemicals
中盤に差し掛かってギターをサボりだすダロン。それでもSOADとは違いサポートがしっかりしてるのでそんなにグダグダにはならず、でもそれがちょっと寂しかったり(笑)
Universe
いやあジョンドル先生ですねやっぱり。ダロンは途中で変なエイリアンみたいになります。
Funny
3005ではイントロのスライドといい、これまで聴けなかった間奏部のカッティングといい、サポート・ギターのフランキーがいい仕事してます。オーディエンスがちゃんと手叩いてて安心。続くFunnyでもギターのアレンジがきれいです。
(China Girl)Cute Machines
イギー御大&ボウイ様の引用からCute Machines。この曲もジョンドル先生でしょう。ブラストかましつつのカメラ目線がステキ。
They Say
やっぱり最後はコレじゃないと。フランキーの頑な単音ソロがかっこいいですね。ラストの見せ場で髪がデコにはりつくダロンも流石。
それにしてもいいパフォーマンスです。このままDVD化してくれてもいいぐらいのクオリティ。Scarsとしてもデビュー当時のかたさがとれて、いい具合にバンドらしくなってきたというか、まあもともとキャリアのある人たちによる強くてニューゲームみたいなバンドなんで当たり前っちゃあ当たり前なんですけど、とにかく今後もすごく楽しみなかんじです。ライヴ観てえー!