Who watches the Drumman?

Watchmen

Watchmen

紹介するの遅れました。いつもナイスなインタヴューをアップしてくれるARTIST directにて、まもなく公開される映画「ウォッチメン」についてのメタル畑からのコメントが紹介されています。SlipKnoTのコリィさん、マイケミのギタリスト、Clutchのニール・ファロン、Triviumのマット・ヒーフィ、Mastodonのドラマーなんかがフィーチャーされていますが、ロック界随一のアメコミオタクを自称する我らがJohn Dolmayan先生も登場。以下、例によって私訳。

"I'm extremely excited about Watchmen, and I have been since first hearing about the possibility of a film adaptation of what I consider to be Alan Moore's greatest work. I have not been this anxious to see a film since Lord Of The Rings, and I expect a huge reaction to this film from both comic novices and connoisseurs. Fans of recent comic-inspired movies will be mesmerized by the complexity and depth of the story and how it intertwines with the fantasy world of super-heroes and heroines bringing larger than life situations into a believable human drama that all of us can relate to. This story is superb, and I anticipate the film will become a classic enjoyed for generations!"

すごく楽しみだね。初めて映画化のウワサを聞いたときから、あのアラン・ムーアの傑作がどう生まれ変わるのか、ずーっと気になってて。こんなにゾクゾクするのは「ロード・オブ・ザ・リング」以来だし、初心者にもマンガ通にもとてつもない衝撃を与えるはず。スーパーヒーローたちのファンタジーがリアルな世界と交錯する、複雑怪奇で深みのあるストーリーは、最近のマンガ原作映画に慣れ親しんだファンを惑わすだろうし、ありきたりな人間ドラマをはるかに超えた、全人類に関わるスケールなんだ。とにかく神がかった作品だから、この映画が何世代にもわたって愛されるクラシックなものになることを期待してるよ!

ジョンドル先生途中テンションあがりすぎてて何いってるかよくわからなかったので意訳しました。自分も最近映画の公開に先立ち「Watchmen」の原作をペーパーバックで読んだのですが、めちゃくちゃおもしろかったです。監督のザック・シュナイダーは今のところ「Dawn Of The Dead」のリメイクと、同じくマンガ原作の「300」で素晴らしい仕事をしているので期待が高まりますが、「Watchmen」はヒーローモノとみせかけて中身はかなり本格的かつアクロバティックなSFミステリーなので、アクション&スプラッター上手なザック・シュナイダーがその辺をどう料理するのか気になるところ。
ザック・シュナイダーといえば、「Dawn Of The Dead」のJohnny Cashをフィーチャーしたや秀逸なオープニングや、エンディング・テーマ“Down With The Sickness”のリチャード・チーズ*1版を劇中でさりげなくはさむなど、ロックの使い方も絶妙なので、音楽にも要注目です。とりあえずサントラには世界一マンガっぽいバンド、My Chemical RomanceによるBob Dylanのカヴァーが収録されています。途中でジミヘンになってますが。原作でもボブ・ディランの引用があったりするので、きっとかっこよく仕上げてくれているはず。期待っす。
My Chemical Romance“Desolation Row”

ちなみにSOAD×Wu-Tang Clanの“Shame”を収録した名コンピ『Loud Rocks』のジャケは、「Watchmen」に登場するDr.マンハッタンが元ネタなんじゃないか・・・と思ってみたり。

Loud Rocks (Clean)

Loud Rocks (Clean)


間違いない。この方が青くなってしまうまでのエピソードが、またすごーくいいんですよー。試写会応募しまくったので一通ぐらい当たれ!

*1:ヘヴィ・ロックをジャズ/ラウンジ風のムーディなアレンジにして歌う芸人・・・じゃなくてアーティスト。“Down With The Sickness”はこうなり、この人の手にかかれば“Chop Suey”さえもこうなる