BBCによるDaron Malakianへのインタビューにもの思う

天下のBBCがダロンにインタビュー。
System of A Down reunion in doubt
・・・ってリリース前だってのにまたこのパターンか!いい加減にしてほしいっす。活動休止以来もう何度この手の記事を読まされたことか(参照)。
SOADの今後について毎回々々ダロンは決まって同じような回答をし続けているんですけど、このウラには間違いなく揃いも揃って「SOADはどうすんの?」というような質問をし続けるアホなジャーナリスト連中がいるわけでして、なんかもうそういう超テキトーな人間が報道の一翼を担い、かつそれでメシ食ってるっつーのが本気でありえない。訊くべきことは他にもごまんとあるでしょう。
しかしながら記者の方々だけが悪いのかというとそんなこともなく、結局のところはこういうインスタントなニュースのためにしか動けなくなってる現在の報道システムに、もう限界があるのです。んでもってこの現状を解決するために、報道の一部はアマチュアな人間つまりはファンに解放されるべきなのです。さらに言うと「僕たち私たちにインタビューをさせてください」ってこと。
以前ショボすぎるアーティストの公式サイトをファンに運営させろ、という旨のことを書いたのですが、報道についてもこれと同じ理屈が通るはずで、例えプロのようなノウハウや経験が無くとも、やる気と愛のある人間の熱意に勝るものはなく、またインタビューを受ける人間にとってもすれっからしの記者連中と決まりきった話をするよりよっぽど刺激になるはず。少なくとも自分は生のアーティストに訊きたいことがいくらでもあるし、例えばダロンとインタビューして今回引用した記事以上のものを引き出す自信が・・・まあそれなりにはあります。
せっかくのインターネット時代なんだから、もうちょっとこうファンとアーティストがダイレクトにつながれるような仕組みが整ってもいいはずなのですよ。そもそもレーベルやマスコミなどの“メディア”なんてのは文字通り両者の“媒介”たる存在なわけで、常にファンとアーティストをつなぐための新たなシステムを模索し続けなきゃならんのです。
しかし現実には、IT革命とかWeb2.0とかユビキタスなんちゃらとか呼び名はどうあれインターネットが劇的に発展したにもかかわらず、未だにファンとアーティストの関係はそれほど昔と変わっていないように思います。ってまあ昔がどんなんだったか全然知らないんですけど。たしかにファン同士の交流なんかは活発になったのですが、アーティストとのつながりがどのぐらい強固になったのかというと、まだそんなに大したことないっすよね。
まあとにかくもうそろそろ本気ですごいブレイクスルーが起こるべきでありまた起こすべきであり、そしてその時にはきっと今よりずっと我々ファンの力ってのが求められるようになるのではないでしょうか、というとこで戯言終了。長々と失礼いたしました。